About

メッセージ

建築とは、生きる時間のほとんどを委ねる「場所」であり、
人の感情や思想に深く作用する、最も大きな“存在”である。
それは単なる空間ではないと思います。呼吸し、響き合い、寄り添い、時に問いかけてくるもう一つの命。

人はそこで笑い、泣き、眠り、夢を見る。
そのすべてを包み込む建築は、まさに“世界”そのものだ。

私は信じている。
建築は、ただ快適な居場所をつくるだけではない。魂を揺さぶり、人生を照らし、見たことのない感動の扉を開くことができると。

だからこそ、建築とは、図面の上だけで完結するものではない。
設計が描く図面に刻まれる１本１本の線は我々の想いであり、
「本当の設計」は、現場という”生きた場所”で生まれる。
職人の手の温度、素材の声、想定を超えてくる現実―
その全てを受け止め、設計と施工が一つの方向を見つめ、”超越”された時、そこにしかない唯一が導き出される。

だから私は、誇りを持って建築をしています。
つまり、ただ美しいだけではなく、確かにそこにあり続ける建築を作るために、
それはそこに居続ける人の日常となり、時にはきっかけを与える。
人の心に残るような建築を誇りを持って、魂を込めて
その空間が、誰かの心を震わせ、生きる意味にそっと寄り添えることを願って。

そして、空間の中でお客様やそこに訪れる人の五感を超越し、
記憶に残り、共に感動やきっかけを与えられる一助になる、そのような建築を目指しております。